苦しんでいる経営者やリーダーに共通するのは、能力や努力が不足しているわけではなく、思考の構造に偏りがあることです。
このように、仕事や売上といった「部分」だけを最適化しようとすると、結果的に心身や組織の「全体崩壊」を生んでしまいます。
思考の構造を整えるために有効なのが、人生を木に見立てた「ライフツリー思考」です。人生は以下の5つの視点からなる「バランス構造」でできており、どこかに偏ると木(自分自身や会社)は成長できません。
このライフツリーを整え、“走り続けられる”状態を作るための具体的なステップは以下の通りです。
まずは5つの視点でセルフチェックを行い、「自分が後回しにしている弱い視点」を見極めます。多くの経営者は「仕事」に偏りがちです。
今日やることは1つだけ。一番弱い視点を見定め、できる行動を1つ決めて実行します。完璧でなくて構いません。「1つ整える」ことがすべてのスタートであり、1つ整えば全体が動き出します。特にすべての土台である「健康」(食事、睡眠、運動、ストレス解消)を見直すことが重要です。
整えるだけでは不十分で、維持する仕組みが必要です。「1年後の理想の状態」から逆算し、手帳などを活用して「自分との約束」をスケジュール(月間ブロックなど)に組み込みます。
自分自身が整い、余裕が生まれて初めて人に「与える」ことができます(たらいの水の原理)。顧客の課題を先に見つけて提案する「サンタ営業」のように、先に与えることで信頼となり、結果として継続的な成果(売上)が後からついてきます。
無理をして一人で抱え込み、一時的に伸びるが続かない「崩れる経営」と、無理がなく任せて回り、安定して続く「続く経営」。その違いはたった一つ、「ライフツリーが整っているか」にあります。
私たち経営陣も、まずは自身のライフツリーを見つめ直し、社員や顧客に良い循環をもたらす「続く経営」を実践していきたいと強く感じた座談会でした。